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「僕たちの・・・・祭り・・・」第110話  [高1の秋・・・・ちょっとエッチな話]

こっほん!

ちょっと・・・肩書きやら・・・あだ名やら・・呼び名が多くなりすぎて・・面倒なので・・・僕です。
僕たち・・・もう我慢の限界・・・兄さんこと学年主任も・・・活動を再開した・・・火山のごとく・・・小さな怒りの微動が続き
とうとう小噴火!一応・・・神様に仕える僕のお祓い(説得)だけでは足りそうになかったので、巫女(優子)の神々を慰める舞い(説得)で・・・一応・・・その火山活動(怒り)は、収まったみたいです。

さて・・・舞台は・・・またもや鎮守の森が中心で展開していきます。もちろん・・・・東京では忍者部隊により「征伐」が行われることになっています。僕たちが参加するのかは・・・・内緒!でも・・・僕たちは副顧問引率の元遠征中!普通に考えれば参加できるわけがないのですけどね。

佐々木くんにもどうやら・・・強制的な春が来そうですし・・・・ウンウン・・良かった。僕が・・・・
後は・・・ミミの正体を隠すだけ・・・ゴメン!佐々木くん。僕・・・女性の味方だから・・・
それでは・・・・僕たちの活躍をご覧いただく前に・・・・そこのあなた!おトイレお済みでしょうか?それに・・・・凶器を隠し持っているあなた!どうか・・我々出演者にはぶつけないでください。
どうやら・・・開演の時間が押しているようですので・・・ご一緒に・・・タイム・・・スリップ~

僕たちの復讐劇・・・・30

鎮守の森へのアプローチに入ると・・すかさず・・クラクションを2発・・・鳴らす。

「あっ!帰ってきた!ミミ・・帰ってきたわよ。」
「そうみたいですね・・・優子先輩!」

アプローチの道を軽やかなハンドルさばきで上がって行く・・・ミサ。
駐車場に乗り入れた車の助手席から降りると、すぐ・・・・犬コロのようにぶつかり・・まとわりつく・・・優子。
鼻をクンクン鳴らしているのだろうか・・・・

「ただいまぁ~」
「お帰りなさい・・あなた。試験お疲れ様でしたぁ~」
「うん!」
「お風呂沸いてるけど・・すぐ入る?」
「いや・・・・作業服出してくれる?鶏たちのとこに行って来るから・・・そろそろ・・・冷えるしね・・・」
「うん・・・もう出してある。それと・・・・ミミズ・・・大量に繁殖してるんだけど・・・・」
「分かった・・・畑にも撒くし・・・鶏にも与えるからね・・・・タンパク質。それと・・・卵の殻とか貝殻とってあるでしょ?」
「うん・・言われたとおりにしてあるけど・・・・何にするの?」
「カルシウムだからね・・・少し与えたほうがいいんだって・・・」

僕は作業服に着替える。優子もミミも・・疲れているだろうミサまでもが・・・・お揃いの作業服・・巫女’sの作業服で鶏小屋へ向かう。
鶏小屋には・・・オスは委員長のみ、あとはメスの優子・カオリ・洋子・奈々子・ミサ・・そして・・その他大勢のメスが暮らしている。聞いたところによると・・・オスの委員長は神社のお祭りの際・・・弱っていて・・今にも死にそうだったヒヨコを捨てようとした・・テキ屋さんから・・・優子が貰ったらしいのだが・・・今ではすっかり小屋の主。
お互い・・相通じるものがある存在だ。
ここの鶏たちのエサは、結構いいものを食べさせている。神様にお供えした粟や稗などの穀物やとうもろこしを乾燥させたもの・・・そして時々・・・ミミズ。
ミミズを咥えると・・上を向き・・一気に・・・・ゴックン!と飲み干す。さすがの魔女たちも直視できないようだが・・・好物なんだから仕方がないと思う。
畑から引っこ抜いてきた・・・間引きした大根の葉っぱやクローバーなども刻んで与えると・・よく食べる。

僕の足音が聞こえると・・鶏たちは騒ぎ出すらしい・・・

「お~い!優子ぉ~ミサぁ~カオリぃ~洋子に奈々子ぉ~元気だったかぁ~?」
「あたしは元気だけど・・・」
「いや・・優子じゃなくて・・・優子・・・にわとりの・・・」
「紛らわしい名前付けるんだから・・・・もう!」

小屋に入る前に箒とちりとりを持って入らねばならない。新参者たちは・・まだボスが誰だか覚えれないらしいので・・・気を抜くと・・・ケリを入れようとやってくるのだ。そこを・・・箒とちりとりで・・・撃退するわけだ。
優子(にわとり)とその一味は慣れている。真っ先に僕の股座に頭を突っ込んでくるのは優子だし・・・カオリは頭の上に乗るのが好き。洋子と奈々子の指定席は僕の両肩。ミサは僕のそばに座り込む。
新参者たちは・・遠巻きに見ているのだ。

「少し寒くなってきたなぁ~お前らも寒いだろう・・・・」

寝床になっている場所に貰ってきた藁をたっぷりと敷く。あとは各々勝手にその中に自分の寝床を作ってゆく。
最近・・養殖を始めたミミズの飼育箱から・・・ミミズを取り出し・・・鶏たちに振舞う。
鶏たちがミミズを飲み込んでいる間に・・・エサ箱に五穀や卵の殻・貝殻を砕いたものを混ぜいれる。水はもちろん神泉をたっぷり与える。

ついでに・・・卵をひょいひょいと収穫すれば、鶏の世話は終わりになる。この遠征中に新しく鶏小屋を建ててくれるそうで、これで・・台風や大雨で小屋の中が水びたしにもならないだろう。

ミサとミミが畑から野菜を収穫して家に卵と一緒に持って帰ってゆく。
僕と優子は神殿のウラにある優子の両親のお墓まいり・・・

そして・・・恒例なんだけど・・お墓の前で只今のキスは欠かせない。

「ただいま・・・優子!」
「お帰りなさい・・あなた!」

二人のシルエットがひとつになり・・・森の早い夕暮れに染まる。
手を繋いで・・ちょっと遠回りで家に戻る。

「さて・・・明日からまた忙しいんだよな」
「うん。明日・・おじさんのところに行って来てね・・・地鎮祭のやり方教えてくれるって・・・」
「解った。地区長のところの地鎮祭は?」
「日曜日の11時から・・・そのあと宴会だそうよ」
「ふ~ん。そうだ・・・着ぐるみ届いた?」
「うん・・・今朝ね。カオリが受け取ったらしいけど・・・特大のダンボールが4個。」
「良かったぁ~心配だったんだよね。コレで・・慰問に使える。」

僕と優子は社務所が戻るとミミがお茶を持って入ってくる。

「ねえ・・・ミミ。学校は?」
「えっとぉ~お休み・・・・です。・・・」
「自主的にね!ミミ!」
「いいの?」
「いいんじゃない?来週はどっちみち・・お休みなのよ・・・試験休み」
「へえ~俺らと同じなんだぁ~」
「あのぉ~・・・その・・・・えっとぉ~・・・・」
「佐々木のことかな?来るよ!今晩!」
「良かったわね・・・ミミ。」
「はい。」
「さて・・・えっとぉ~予定表は・・・・結構一杯入っているねえ~」
「うん・・・一応セーブしたんだけどね・・・・それでも・・・どうしてもって・・・病気平癒は・・・・」
「そうだね。藁にもすがりたいってところだしね・・・いいよ・・・稼がないとねえ~作業はあいつらに任せるしかないか」
「そうなの・・・そう言ってくれると思ったの・・・」
「お祭りもあるし・・・・うん?と言うことは・・・遠征が終ったら・・・翌週準備かぁ・・・みんな連れてこないと・・・・」
「うん・・・勉強する時間ないね・・・」
「いいんだ・・・社会勉強してるもん!それにね・・・不思議と答えが解るから不思議なんだよな・・・・」
「へえ・・そうなんだぁ・・・・」
「うん・・・おかげで・・・今回のテストは過去最高じゃない・・・きっと神様が手助けしてくださっているんだよ」
「ま・・まさかぁ~・・・でも・・そういえば」
「そういえば?」
「うん・・あたしの看護婦の試験もそうだった気が・・・・」
「でしょ・・・不思議だよねぇ~」
「うん!」

RRRR・・・RRRR・・・・社務所の電話が鳴り響く。

「あ・・あいつらだ・・・きっと・・・俺出るわ!」
「もしもしぃ~・・・・」
「あたしぃ~みんな揃ったから・・・10分発に乗るからねえ~」
「了解!じゃあ・・駅に迎えに行くから~」

電話を切りながら・・・・

「優子ぉ~佐々木たち10分に乗るってさ・・・・」
「じゃあ・・・地区長に電話しておく・・・・ミサ!ミミも連れて一緒に迎えに行ってくれる?晩御飯の支度しておくから~」
「ええ・・・じゃあ・・・」

ミサの運転で・・・駅へ向かいます。・・・・駅前の駐車場に着いてしばらくすると・・・・地区長が役場のワンボックスを運転してやってきました。もちろん・・助手席にはちょっぴりおませな・・由香ちゃん2号も一緒です。
僕たちが駅の改札口へ向かう階段に足を掛けた丁度その頃・・・佐々木くんたちを乗せた列車が駅のホームに差し掛かってきました。


「僕たちの・・・・祭り・・・」第111話へ・・・続く・・・・
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