SSブログ

「僕たちの・・・・祭り・・・」第111話   [高1の秋・・・・ちょっとエッチな話]

僕たちの復讐劇・・・・31

「神主のお兄ちゃん!早くぅ~」 

由香ちゃん2号に腕を引っ張られる僕。いつものことのように僕を急かす。
その姿を見て・・・ミサとミミが・・・クスッ!と笑う。

「お姉ちゃんたちだってそうじゃん・・・由香知ってるもん~!しゃべっちゃうからねえ~」
「こ・・こらぁ~・・・ゆ・・・由香ちゃん・・・」

慌てて・・由香ちゃんを制止しようとするミサとミミの手から由香ちゃんを守る・・僕。
ちょっと・・・聞いてみたいような聞きたくないような不思議な気分だけど・・・好奇心は抑えられない。

「あのねぇ~お兄ちゃん知ってたぁ~?」
「知らない!教えてくれるかな・・由香ちゃん!」
「あのねぇ~鎮守様のお姉ちゃん達ねえ・・・お兄ちゃんが東京に行くと元気なくなって・・・・木曜日になるとみんな元気になるんだよぉ~」
「へぇ~そうなんだ。」
「うん・・特に・・・ミサお姉ちゃんと優子お姉ちゃんは・・・ね・・・・」
「ゆ・・・由香ちゃん・・・それ以上言わないで・・・お願いだから・・・」
「ミミお姉ちゃんはどうかな?」
「うん・・・毎日ね・・鎮守様に来てねぇ~お料理の練習したり・・・してる。あっ!お化粧の練習もしてた・・・」
「へぇ~ミミがねえ~・・・佐々木は果報者だな・・・・」
「ゆ・・由香ちゃん・・それ以上言うと・・・・」
「ミミ!言葉遣い直しなさいって言ったでしょう・・・おしとやかに!」
「おしとやか!・・・・ミサの口から出るとは・・・・・明日・・台風だわ」
「何か仰いまして?お望みでしたら・・・・露天風呂ご用意しますけど・・・鯉との混浴・・・」
「け・・結構です。」
「でしょ?そのおしゃべり・・すずめさんからそれ以上聞かないの!了解?」
「了解!」

僕たちが改札口に着くと同時に・・・でっかいぬいぐるみが歩いてきたと思ったら・・・白〇くん。由香ちゃんへのプレゼントだそうで・・・・その後ろから・・・・YとS・・・そして佐々木が上がってくる。最後に階段を登ってきたのは・・・美希。

「神主のお兄ちゃん!白〇のお兄ちゃんがいない・・・・」
「えっ!あっ・・・・由香ちゃん・・あれあれ・・・あのでっかいぬいぐるみ抱えている馬鹿!」

僕が指差す方を見る・・由香ちゃん。

「白〇のお兄ちゃ~ん!」
なんでも・・・ぬいぐるみは・・スピードくじの景品だったそうで・・・・見事・・特賞を引き当てたそうだ。

「由香ちゃん!ただいまぁ~」
「お帰り・・・お兄ちゃん!」
「これ・・・お土産だけど・・・・由香ちゃん持てないでしょ・・・神主のお兄ちゃんに持ってもらおうね?」
「うん!」
「げっ!俺が持つの?」
「当たり前じゃんか・・・俺ら交代で持ってきたんだから・・・・」

由香ちゃんと白〇は手を繋いで階段を下りてゆき・・・その後ろには・・・巨大な犬のぬいぐるみを持った僕。
そして・・・ちょっと離れるように・・・(そりゃそうだろうけど・・僕だってやだ。)続く・・面々。

「そ・・そうだ・・・お前らの荷物。まだ・・・神社にあるから・・取りに来い!」
「そうか・・・じゃあ・・・メシ喰ったらいくわ・・・そうだ・・・アレ届いたか?」
「ああ・・・来てるらしい・・・・じゃあ・・・後でな!」
「おう!」

地区長の運転するワンボックスの助手席に佐々木くん。由香ちゃんと白〇くん。YとS。そして・・・・でっかい犬のぬいぐるみ。が詰め込まれ・・・出発。
ミサの運転する車には・・・僕が助手席。ミミと美希・・・・かしましいぐらい・・賑やかに森に帰ります。

森へのアプローチの入り口で・・・プァン!プァン!と2回のクラクション。

「やっぱり・・ここはいいわねえぇ~落ち着くし・・・・・」
「でしょう?・・・それに食い物も美味いでしょ。・・・ここの野菜は無農薬で育ててるし・・・・卵も・・・・」
「うん・・・やっぱりスーパーのとは違うもんね~」

社務所前の駐車場に車を乗り入れるミサ・・・

「美希先輩ぃ~いらっしゃい。」
「またお世話になるわねぇ~優子!」
「いいえ・・・何もお構いも出来ませんが~さあ・・先輩・・中へ。」
「うん。」
「優子ぉ~腹減って腹減って・・死にそう。今晩なあに?」
「もう!みっともない。今日は手作りコロッケとお魚のフライと・・・野菜いっぱいのお味噌汁。」
「ふんふん・・・余計腹減った・・・・」
「ミミ・・朝から頑張ったんだから・・・・」
「えっ?ミミ作?・・・・胃薬あったかな・・・」
「聞こえてるんですけどぉ~部長!・・いや・・神主・・ああ~面倒くさい・・・・嫌なら食べるな!」
「違うの・・・美味しすぎて食べ過ぎたら困るでしょう?だから・・・胃薬・・・消化薬・・・」
「なんだ~そうならそうと・・はっきり言えよな~」
「ミミっ!もう・・・」 ミサはミミの教育係のようで・・・・
「いけねぇ~」
「いけない!でしょ・・・ミミ!」
「はい。・・・いけない!」
「駄目だなぁ~コレ・・相当かかるよ・・・・」
「がるるるるるるるぅ~」
「ミミ!良いわ・・許す。懲らしめてやりなさい・・・・」
「そ・・そんなぁ~美希・・センセ~の馬鹿ぁ~」

ぼくは逃げ出しながら・・・・・怒鳴る。
ミミは僕を追いかけてくる。

「ま・・待てぇ~こらぁ~」
「待てといわれて誰が待つかぁ~」

「ったく・・・いつまでも成長しないんだから・・・・先輩すみません。」
「いいのよ・・・少し発散させたほうが・・・・試験とバイトで・・・鬱憤溜まってるんだから・・・発散させないと」
「そうですね・・ほっときましょう。お腹が空けば帰ってくるでしょう・・・・」

鎮守の森の追いかけっこ・・・・いつもは静寂な森のはずなんだけど・・・・いつまでも・・・怒号が響いている。



「僕たちの・・・・祭り・・・」第112話へ・・・続く・・・・

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:お笑い

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0