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「オストド&メストド1号 「2008・夏 ちょっと贅沢?な旅」 Vol 4 [2008・夏 旅行記]

不審物の正体

リムジンバスを降り立ち、建物の中に入る前に・・・まずは一服。
リュックサックを背負い、スーツケースを転がして歩くオストド。何故か場違いな感じがする。

「えっとぉ~スターフライヤーはどこだっけ?」
「おっ!あったあった」

メストド1号との待ち合わせはカウンターの前。とりあえず先にチェックインをしておくことにする。
予約表と国際線のeチケットの控えを渡す。国際線乗り継ぎ割り引きで一人9000円はリーズナブルなお値段。
無事搭乗券控えを受け取る。

「お荷物はあちらのカウンターでお預かりいたします。」

荷物をゴロゴロ転がし・・・隣のカウンターへ行く前に・・・・手荷物検査。
不審物が紛れ込んでいるとは知らないオストド。何気なしにX線検査のコンベアーにスーツケースを載せる。
いくら待っても、機械から吐き出されない・・・・オストドのスーツケース。

「あのぉ~こちらのお荷物はお客様のでしょうか?」

当たり前のことを聞いてくる係員。まあ・・・これもマニュアルなんだから仕方がない。

「ええ・・そうですけど・・・・何か?」
「あのですね・・・中を拝見させていただきたいのですが?」
「カギ・・・カギ・・・・あっ!カギないよ!」
「お客様のお荷物ですよね?」
「そうだけどさ・・・カギ・・女房が持っているもんで・・・もうすぐ来ると思うけど・・・何か変なもの入っていた?」
「ええ・・・ライターらしきものが・・・」
「ライターねえ・・・そんな馬鹿な・・・いや・・・ちょっと待って・・・あっ!」

メストド1号の仕業であった。コンビニで2カートンのタバコを買ってきて、ビニール袋の中に2カートンのタバコと粗品のライターが2個入っていたのを、眠い目を擦りながら荷造りしたので、そのまま・・スーツケースに闖入させたのだ。
それに・・・因りによって今回のスーツケースは電子ロック錠タイプ。さらにTASロックのベルトまでご丁寧に掛けてある。
こうなればメストド1号が来るのを待つしかないわけで・・・・スターフライヤーのカウンター横の喫煙室に立て篭もる。
幸い・・予定より早い電車に乗れたとのことで、メストド1号がやってくる。

「ねえ・・・もしかして・・・タバコ買ってきたままの袋で入れた?」
「そうだけど・・・なんで?」
「あのさ~ライターが入っているらしいんだけど・・・」
「えっ!」
「カギ・・出して・・カギ・・・・」

喫煙室の片隅でスーツケースを開けてライターを取り出す。

「あのさ~頼むよ・・・」
「うんうん・・・羽田のセキュリティーのしっかりしてきたね・・これで安心して飛行機に乗れるわ!」
「はぁ?」
「それに・・・ブログにネタになったでしょ?」
「まあね・・・しっかり書かせていただきますが・・・・」

不審物=ライターを取り出し、荷物を引き摺ってカウンターへ預けに行く。
セキュリティーチェックの女性に「お気をつけていってらっしゃいませ!」と見送られる始末。

16:00PM セキュリティーチェックを受けて中へ入る。喉が渇いたのでさっさとラウンジへ行こうという段取り。
VISAのゴールドカードを持っているので、カードラウンジへ行く。コーラを飲みながら目の前を離陸して行く飛行機を眺める。

「ねえ・・バスゲートなんだけど・・・これ・・」
「そんなとこでしょ・・・・スターフライヤーだもんな・・・」

カードラウンンジのスモーキングルームに陣取るオストド&メストド1号。

「さて・・・行きますかな?」
「そうねえ~」

カードラウンジを後にして、バス出発ゲートに降りる。ゲート番号は84番。しかし・・・時間になっても係員は来ない。
バスはとっくに着いているのだが、係員は一人としていない。

「どうしたのかな?」
「たるんでるか・・・忘れているか?それとも・・・他の空港への出発便に時間と手間を取られているか・・・いずれかだな」

まあ・・・いずれにせよ・・・関空行きのお客には関係のないことで職務怠慢としか言えないけど。
やっとボーディング(バスへだけど・・・)が始まる。

「ねえ・・・行かないの?」
「今・・数えてる・・・そろそろかな」
「なんで?」
「ああ・・・1台目のバスに最後に乗り込めば・・・真っ先に機内に入れるでしょ」
「なるほど・・・」

有言実行で1台目のバスに最後のほうに乗り込む。別に座ろうとは思っていない。バスに揺られて2タミ側へ行く。
偶然にも・・・オストドが工事に携わった照明塔のすぐそばで飛行機に乗り込む。

「あれだよ・・あれ・・・この間工事した奴。」
「へえ~倒れてこないでしょうね?」
「知るか!多分・・・大丈夫じゃないの・・・俺が建てたわけじゃないしね・・・メーカー施工だもの・・・」
「それなら・・・大丈夫よね?」

酷い話である。オストドも一応・・・監理技術者の端くれ・・・公共工事の監督を出来る資格所持者なんだけど、メストド1号には信用があまりないみたいである。それに・・・オストドは監督。工事は・・・作業員がやるわけだから・・・別にそこまで言わなくてもいいと思う。

17:30PM ドアクローズ。同56分。トド2匹を乗せ、満席のSFJ027便はその重たい機体を羽田の空に浮かべた。


「オストド&メストド1号 「2008・夏 ちょっと贅沢?な旅」 Vol 5
関空お騒がせ事件とちょっとお高いエミレーツ航空のグラホに続く。

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