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「僕たちの・・・トルコ行進曲」 第9話     [高1の冬・・・ちょっとえっちな話。]

はじめてお越しの方は・・・コチラ・・・からお読みください。途中から読まれても・・・ご理解いただけないと思います。
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元服ってなんだ? ⑨

僕たちは高等部の校舎の入り口を抜け・・・階段の前まで来たんだけど・・・・突然、僕の足が前に動かなくなってしまった・・・

「うわぁ~こんなに階段あったっけ?」
「はぁ?何をいまさら言ってんだよ・・部長!」
「そうだぞ!俺ら1年は4階、2年が3階・・・」
「そう!そして3年になると・・2階って決まってるじゃんか!」
「そ・・それは解るけど・・・俺・・・足が動かない・・・」
「はぁ?何・・馬鹿言ってるんだよ・・・さっきまで歩いてたじゃん・・・」
「そ・・そうなんだけど・・・・」
「先に行くからな!」

社会関係奉仕部の中で僕はずば抜けて足は速い方なんだけど・・・・身体が急に鉛ミたいに重たい。
特に足なんか見えない鎖で縛られているみたいに・・・動かせない。
そんな僕を一旦は見捨てて駆けあがった連中だったけど・・・僕が上がってこないので・・また下まで駆け降りてくる。
僕は両手で片方の足を抱えるように1歩、また・・・一歩と登り始めてはいたのだが・・・・

「なあ・・部長!お前・・本当に登れないのか?」 佐々木クンが僕に聞く・・・
「ああ・・・なんか身体が鉛みたいになっちまって・・・」

僕のその答えに別段驚いた様子もなく・・・・

「ったく!手間のかかる奴だけど・・・見捨てるわけいかねえしな・・・ここに置いておくと鬼クマにやられちまうし」
その一言のすぐ後・・・宙に浮いていた・・いや・・・浮いていたというのは大げさかもしれないが・・・

「あのぉ~バケツじゃないんだから・・・」
「うるせえ~」

僕はバケツリレーに使われるバケツの様に社会関係奉仕部の部員たちに担ぎあげられたり・・・放り投げられたりしながら・・・4階へ運ばれていき・・・・部室の床にドサッっと放り出されたのだ。

「ふう~手間のかかる奴だな・・ったく・・・。」
「悪い・・寝てないせいか?関戸のばあさんの薬の副作用かしんねけど・・・急に身体が・・・」
「お前・・・アレ持ってないの?」
「アレ?」 僕は佐々木クンに聞き返す。
「なんだっけ・・・アレだよ・・・アレ・・・なんだったっけ・・・お前が飲んでいる水みたいなやつ・・・」
「神泉か?」
「それだそれ・・・持ってないのか?」
「あっ・・・そういえば・・・持ってきてたっけ・・・」

僕は・・カバンの隅をゴソゴソと探り・・・スポーツドリンク入れに入れておいた・・・神泉を取り出した。
Yがぶっきらぼうに・・・僕に紙袋を渡してくる・・・・

「ついでに・・これも飲んどけ!」
「なんだこれ?」
「ああ・・・うちにあったのを持ってきた。スッポンのなんとかだってよ・・・」
「すっぽん?って・・・あの・・・亀みたいな・・・喰いついたら離れないやつ?」
「ああ・・・そうじゃねえか?」
「大丈夫かなぁ~そんなの飲んで・・・そうだ・・・キーに飲ませてみて大丈夫だったら・・・飲んでみる!」
「そうだな・・・キーに飲ませてみて・・どうなるかだな・・・」
「ホラ!お前にはこれだろ・・・これ・・・・」

佐々木クンは僕のいつもの行きつけの薬屋からいつものセットを買ってきてくれていた。

「悪いねえ~いつもいつも・・・・迷惑ばっかりかけて・・・ゴホゴホ・・・・」
「いいから・・・さっさと飲めよ・・・学年主任が来るうちに・・・」
「ああ・・・そうするわ・・・・」
「そういや・・・昨日寝てないって言わなかったか?」
「あん?言ったけど・・・・」
「と・・・言うことはやりまくっていたとか?」
「人聞き悪いこと言うなよ・・・・やりまくっていたんじゃなくて・・・聖なる営み・・・」
「おい!みんあ許せるか?こいつ・・・・」
「許せない!」 

これこそ異口同音・・・・
僕は羽交いじめにされると・・・赤マムシのドリンクを3本とユンケルを3本。それに・・・Yが持ってきたスッポンのなんとかという丸薬を口に押し込まれ・・・・モガモガやっていると・・・・兄さんが入ってきて・・・

「何だ?お前ら何やってるんだ?」
「あっ!おはようございます。こいつ・・・疲れているらしいんで・・・何しろ一睡もしないで子作りとか・・・今、滋養強壮剤を注入しているところです。」
「そうか・・じゃあ・・・コレも飲ませとけ!」

兄さんの手元には・・全員に行き渡るどころか・・・余るほどのリポビタンDが・・・・

「ほら・・・お兄様のご厚意だから・・・飲まないとな・・・」
「お前らも一本ずつ飲んどけ・・・残りはどうしようと勝手だが・・・・」
「は~い!」 これも・・・異口同音。

兄さんが持ってきたリポビタンDが20本。僕たちは僕を入れても・・・12名。つまり・・・僕の口には更に・・・9本ものリポビタンDが流し込まれ・・・・

「うっぷ!」
「吐くなよ!勿体ないからな・・・これだけ飲めば大丈夫だろ・・・」
「そ・・そんな・・兄さん・・・気持ち悪い・・・ウップ!」

僕は・・そのまま・・・床に投げ出されたまま・・・・

「よ~し!お前ら・・・改めて・・・おはよう!」
「おはようございます。先生!」
「うん。まあ・・・若干一名・・・元気がないのがいるが・・・・お前ら・・・熊田先生に何をした?」
「はあ?・・ああ・・・危うく校門をぶつけられそうになりましたけど・・・」

僕は床に投げ出されたまま・・・答えることに・・・

「何でだ?」
「さあ・・・きっとヤキモチ焼いているんんじゃないんですか?ただ・・・3秒早かったとだけ言いましたけど・・・」
「やっぱりな・・・いいか!お前ら熊田・・お前らは鬼クマと言っているのか・・・あいつには構うな!」
「いいですか?無視して・・・・」
「ああ・・・構わん!」
「じゃあ・・・やられたら・・・1000倍にして恩返ししていいんですよね・・兄さん!」
「勿論だ!恩返しは必要だからな・・・オンだぞ・・・オン・・どっちだか解らないけどな・・・」

まあ・・・この一言で大問題というか・・大騒動と言うか・・・何かが勃発するのは時間の問題のような気がする。

「よし・・・それでは・・・部長はグロッキーのようだから・・・お前ら教室へ駆け足!」
「は~い!」

僕以外の部員たちは教室へ駆けてゆき・・・僕は兄さんと二人で・・部室に籠ることになった・・・

「おい!弟・・・生きてるか?」
「はぁ・・・だいぶ・・・痛んでますけどね・・あっちこっち投げられながら来たもんで・・・まるで小包扱い・・・いや・・・小包のほうが大事に扱われているような・・・・」
「まあ・・それだけ・・へらず口が叩ければ大丈夫だろ!」
「なんとか・・・あれ・・・身体が軽くなった・・・鉛ミたいに重かったんですけど・・・」
「そうか?リポビタンが効いたのか?」
「でしょうね・・・その前に赤まむし3本にユンケル3本・・スッポンの丸薬を無理やり飲まされて・・・リポビタンDが9本ですからね・・・」
「そんなに飲んだのか?」
「飲まされたんです!」
「大丈夫か?」
「たぶん・・・そうだ・・・兄さん。頼みがあるんですけど・・・」
「なんだ?」
「キー先生にこれ・・・飲ませてくれません?」
「これって・・・す・・・」
「そうです。」
「面白いことになりそうだなぁ~」
「兄さんも悪ガキだったんですね・・・昔は・・・・」
「まあ・・・今もだけどな・・・そうでなきゃ・・・お前を弟には・・絶対阻止してた・・・」
「でしょうねえ~俺でも阻止しますもん・・・絶対!」
「だよな・・・で・・・その・・なんだ・・・あ・・あの・・な・・・そ・・その・・・・」
「赤ん坊ですか?」
「ああ・・・どうなんだ・・・実際のところ・・・」
「さあ?俺が妊娠するわけじゃないんで・・・・・」
「当たり前だ1そんなことは解ってる・・・」
「ご祈祷したほうがいいですかね?」
「いや・・・自然が一番・・・うん。自然が・・・出来れば・・・高校卒業してからにしてくれ!」
「はあ・・・言いたいことは解りますけどね・・・」
「じゃあ・・こうしよう!俺が嫁さんもらうまで・・・禁止!いいな・・・」
「はっ?そんなこと言ったら・・・関戸のおばちゃんに優子頼みますよ・・・兄さんに嫁さん世話してくれって!」
「俺・・あのばあさん苦手なんだわ・・・・」
「僕もです。今回だって・・・変な薬みたいなの飲まされた後遺症ですもん・・・」
「さて・・・じゃあ・・・教室に戻れ!キー先生には飲ませておく!胃薬だって言ってな・・・・」
「了解!」

僕は・・ドアを出るとき・・真向かいの教職員室にも聞こえるように・・・・

「ご指導!ありがとうございましたぁ~」

だって・・・僕、健全な高校1年生ですし・・・僕たちの学校挨拶だけは・・・きちんとがモットーですから・・・・



「僕たちの・・・トルコ行進曲」 第10話へ・・続く・・・・ 



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