SSブログ

「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第6話    [高1の冬・・・ちょっとえっちな話。]

はじめてお越しの方は・・・コチラ・・・からお読みください。途中から読まれても・・・ご理解いただけないと思います。
(コチラをクリックしていただければ・・・飛びますので・・)
また・・・画面左側のカテゴリーからもお入りいただけます・・・・

高1の秋編は・・・コチラ・・・からお読みください。

高1の冬編は・・・コチラ・・・からお読みください。

「お前らぁ~その皮大事にしとけよ」 2

僕たちは“正式のお墨付き”を得た。まあ・・・僕たちの今までの怨もあるし・・・渡辺の無念も晴らさねばならない。しかし、相手は理事長の甥。つまり・・学校から追い出すことは出来ない。
そうなれば・・・学校中の笑い物にして“振りまわしている権威を失墜”させて、棘の道を歩ませればいいだけだ。
後は、本人が学校に辞職願を提出させる方向に持って行ければ最高なんだが・・・・

「おい!部長!人の話聞いているのか?」
「す・・すみません。ちょ・・ちょっと“お勉強のしすぎ”なのか、“昨夜の疲れが抜けきれなくて”」

僕の横に立っている美希は、一瞬顔を赤らめたが、さすがは男子校に勤める教師。動揺を巧みに隠しながらも、僕の腕を思い切り抓った。

「い・・痛ぇ~」
「どうした?部長?お前・・・大丈夫か?」
「は・・はあ・・・多分・・・“知恵熱”ですかね・・・しばらくぶりに“色々・・お勉強したもので・・・”」
「うむ。そういや・・そうだな。お前らここのところ・・忙しくて勉強もしていなかったし・・・」
「はあ・・・どっちかと言うと・・・肉体労働ばっかりで・・・俺らいい職人になれるんじゃないかと・・・」
「佐伯っ!お前の親が知ったら悲しむぞ・・・確かお前の家は医者だろうが、医者の息子が職人か?」
「はい。そうですけど・・・僕の頭では・・・無理かな?と思いまして・・・・」

頷く・・・僕たち。だって・・・Y・S・白○の3馬鹿は赤点組だったんだけど・・佐伯も赤点スレスレだったのだから・・・

「無理と諦めるな・・これから一生懸命やれば大丈夫だ・・多分だが。」
「聞いたか?佐伯・・・多分だって・・・まあ・・100%無理じゃなくて良かったけどな・・・い・・痛ぇ~」

僕はまた・・横に立っている美希に腕を抓られたのだ・・・僕は自分の腕をさすらずにはいられなかった。

「どうした?部長。腕なんか挿すって・・・そうだ・・・佐山先生。アレ配りました?」
「まだですけど・・・何か言うことがあるんではないんですかね?この子たち・・・」

美希は僕の腕を突いた。「まだ・・生徒手帳のお礼言ってないでしょう!」との合図だ。

「あっ!忘れてましたぁ~。このたびは・・・そのぉ~生徒手帳のウニャウニャを消していただきまして・・・」
「ありがとうございましたぁ~」

僕たちは声を揃え、深々とお辞儀をした。兄さんはちょっとテレていたけど・・・

「うん。まあ・・学校としての面子があったのでな・・・いいか?お前ら・・・」
「はい。」 僕たちはまた声を揃えた。
「昨日も言ったが、お前らは今日から一人前として扱う。いいか?自分の行動に責任をとれる男になれ!」
「はい。」

「じゃあ・・・佐山先生。私・・・試合場へ行かねばなりませんので、後はお願い出来ますか?」
「はい。解りました。後はお任せください。」

部室を出て行こうとした兄さん。でも、くるりと向きを変えて・・・

「そうだ・・部長・・お前は神社へ帰るんだったな?」
「はい。」
「残りのメンバーは来週水曜日まで家庭学習。いいな!」
「はい!」
「じゃあ・・・来週木曜日。朝、部室に集合!」
「はい!」
「じゃあ・・・佐山先生お願いします。」
「解りました。それより・・いいんですか?・・試合・・・」
「いけない・・では・・・」
「ご指導ありがとうございました・・・」
「ありがとうございましたぁ~」

挨拶をする僕たちに軽く頷くと、部室からあわただしく兄さんは出て行き・・・僕たちと美希が部室に取り残された。

「さてと・・・じゃあ・・みんなにアレ配るわね」
「アレって・・・あっちか?」 たっぱり空気の読めないYクン。
「あのねえ~Yクン。これ・・いらないのかな?」
「あっ!それ・・・要ります要ります・・・」
「でしょう・・・じゃあ・・・みんな一部ずつ持って帰ること。いいわね!」「はい!」

家庭学習・・・つまり・・・勉強と同時に作戦を練ろってことなっだよな・・・そう考えた僕は美希に緊急ミーティングの許可を得るべく手を挙げた・・・

「はい!部長。発言していいわよ・・・」
「あ・・あのですねぇ~緊急の活動会議をしたいのですが?」
「そう?じゃあ・・・いいわ。じゃあ・・・私は中等部の職員室に居るから終ったら呼びにくること。いいわね?」
「はい。」

美希は何を企んでいるのよ!と言う眼で一瞬。僕を見ながら部室から出て行った。

「さてと・・・オオカミ諸君!秘密会議始めるぞ・・・・」
「おう!」

僕たちは車座に“労働の対価”なのか“廃品処理”なのか、貰って来た校長室より立派な絨毯の上に座った。

「なあ~お前ら合宿しねえか?お勉強合宿・・・・」
「ぶ・・部長・・お前気が狂ったのか?」
「そうじゃねえよ・・・そうすれば・・・鬼クマ退治の作戦会議もできるだろ?」
「色気ねえもんなぁ~お前のとこ・・・お前はいいけどさ・・・」
「馬鹿!T女と折角仲良くなったじゃん。この間のメンバー集めるからさ・・・親睦会でもやって・・クリスマスのメインディッシュをキミタチに・・・と考えたんだけど・・・・」
「おっ!一石二鳥じゃん・・・いや・・・勉強もいれると・・・三鳥・・・」
「だろ?白○は由香ちゃん2号に逢えるし・・・・どうだ?」
「引率が居ねえじゃんか・・・あっ!美希センセーにやらせればいいわけか・・・」
「ああ・・・どうだ?明日から来週水曜日までの合宿・・・」
「いいねえ~家に居ると“また~停学喰らったのか?”って言われるのが関の山だしな・・・」
「じゃあ・・・地区長には後で言っておく。・・・まあ、断れないだろうな。“貴重な働き手”を失うことになるし・・・」
「お前も悪だねえ~」
「それじゃあ~そういうことにしておくか・・・美希センセー呼んでくるから・・お前ら勉強したいって言うんだぞ!」
「おう!」

僕は中等部の教職員室へ向かい・・・ドアをノックをしてドアを開けた。

「失礼いたします。社会関係奉仕部部長入ります。佐山先生よろしいでしょうか?
「あらっ[揺れるハート]部長。活動会議終ったのね。じゃあ・・・今行くわ。」
「はい。よろしくお願いいたします。失礼いたしました。」

僕は美希と廊下を並びながら・・・歩き、事の経緯を説明した。

「まあ・・・お勉強合宿なら許可しないわけにはいかないわね。じゃあ・・・私が引率すればいいのね?」
「そんなところです。」

これで・・・僕たちの“お勉強合宿”と名を借りた・・・僕以外のオオカミたちのクリスマスディナーのメインディッシュの確保と鬼クマへの復讐会議とついでに・・・合同勉強会が開催されることになったのだ。


「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第7話へ・・・続く・・・・








nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:お笑い

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0