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「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第7話     [高1の冬・・・ちょっとえっちな話。]

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「お前らぁ~その皮大事にしとけよ」 3

美希と一緒に部室へ向かっていると・・・偶然なのか必然なのかよく解らないけど・・・僕たちの当面の攻撃目標である鬼クマが通路をのっしのっと歩いてきた。

「おやぁ~中等部の佐山先生じゃないですかぁ~それに・・高等部の馬鹿じゃなかった・・なんだっけお前ら・・」
「社会関係奉仕部です。熊田先生。」
「まあ・・お前程度の脳みそじゃ良く解らないだろうけどな!

ぼそぼそと付け加えた僕。たぶん・・美希にしか聞こえないほどの声量。

「そうだったな・・で・・なんでこんな馬鹿と校内を歩いていらっしゃるんですか?佐山先生。」
「あら・・お早うございます。熊田先生。私・・・この子たちの社会関係奉仕部の副顧問なのをご存じじゃありませんの?」
「ああ・・そのようでしたな・・・まあ・・・この馬鹿たち、まあ今はネコの皮を被っていますけど、ご注意された方がよろしいですよ・・・そうだよな?馬鹿軍団の首謀者!」
「大きなお世話だ・・馬鹿!」

また・・美希にだけ聞こえるようにつぶやくと・・・

「はあ~そうかもしれませんね。」 

そう答える僕。さっき・・佐々木クンと一緒に殴りこんで半殺しにでもしておけばよかったとつくづく・・反省。

「まあ~お前ら。この学校から追い出されたくなければ・・・その化け猫の皮を大事に被っておくんだな。」
「先生。この子たち学園の名誉のために一生懸命頑張っているんですよ。先日も警察から表彰状を授与されましたじゃないですか・・・」
「ああ・・・アレ!たまたま・・拾ったモノでしょう・・・運が良かっただけですよ・・あはは・・・」
「そうですか?じゃあ・・・先を急ぎますので、部長いらっしゃい。」
「はい。」

僕は拳を握り締め、プルプル震えていた。後ろから思い切り蹴りを入れ、ボコボコにするところだった。
だが、美希に腕をしっかり掴まれている。掴まれていなければ・・・・蹴りをぶち込み、ボコボコに蹴りを入れて、
ついでに・・・脳天を校舎の壁に叩きつけてやったに違いない。

「ほら・・行くわよ」
「はい。」
「いいかぁ~その皮大事にしろよぉ~弱虫め!」

明らかに挑発されていたのだ。美希は僕の腕を掴む力をさらに強くした。僕の本能はボコボコにしろ!と命じていたが、理性の僕は・・・後で吠え面かかせればいいだろう・・と本能を説得していたのだ。
かろうじて・・本能は僕の理性の説得を受け入れたけど、僕の身体の震えは止まらない。

「お・・・お願いだから今は駄目。我慢して頂戴[揺れるハート]

美希はそう僕の耳元でささやき・・・鬼クマに向かってこう言い放った。

「熊田先生!今度の職員会議の議題で取り上げさせていただいても宜しいんですのよ。」
「ほほう・・・そんな事をよく言えますな!私が・・誰だと思っているんですかな?」
「たかが・・理事長の甥っこさんですよね。」
「ええ~されど・・理事長の甥っこですわ・・・あはは・・・それ以上言われると・・・」
「な・・何ですか?」
「学校に居られなくなりますけど・・いいんですか?」
「それがどうかされまして?」
「あはは・・・お前らお似合いだな・・・」

美希の大声に気付いた仲間たちが部室から飛び出してきて、僕と美希を強引に部室に引っ張りこんだ。

「ったくぅ~部長まであんな・・馬鹿の挑発に乗るなよ・・・それに美希先生まで・・・・」
「朝・・・佐々木と一緒に殴りこんでおけばと後悔している・・・」
「まあな・・・親父には話しておくよ。」
「ああ。でも・・俺より・・・美希・・・」
「解っているって・・・美希先生もいいですよね。俺ら・・・ド派手にやりますよ。こうなったら・・・」
「いいわ。ドンドンやって頂戴。私の辞表でよければ・・・いつでも叩きつけてやるわよ!」
「お~怖っ!何か・・・美希先生って・・・さすが・・元・・・・」
「おい。アホ沼。洒落にならねえから・・・やめとけ。お前が血祭りに逢うぞ・・・」
「うん。ただ・・俺ら・・今まで・・美希先生にご無礼の数々・・・」
「あらっ?どうしちゃったの・・・・みんなおかしいわよ?いいのよ・・・・普段どおりで・・・・」
「そ・・そうだ・・・合宿決まったからな!とりあえず・・・美希先生に引率してもらって・・・・」
「地区長ん家大丈夫なのか?」
「そりゃあ・・・ここに・・・ほれ!大事な大事な孫娘の未来の旦那様がいるじゃん。」
「お・・俺?」
「お前のほかに誰がいる・・・白○・・・・お前電話して・・・由香ちゃん2号に頼んでおけいいな!」
「りょ・・・了解。」
「もし・・駄目だったら・・・お前ら鳥小屋で寝かせてやるから心配すんな。」
「あのなあ~」
「冗談だ・・冗談。」
「部長の場合、冗談と本気の区別がねえからな・・・・」
「それじゃあ・・・みんないいわね。中止の電話がなかったら・・・明日。最寄駅のN駅に10時に集合ね!」
「は~い。」
「じゃあ~解散。みんな帰宅していいわよぉ~。部長はちょっと・・・」
「はい。じゃあ・・・みんあ明日なぁ~遅れるなよ!」
「おう!」

みんなが部室を出てゆき・・・まあ・・どうせ静香でパワーランチを喰って帰るんだろうけど・・・
僕は美希と部室に残った。まあ・・・部室でやることはない。いや・・いつ・・・キー先生とかが一服しにやってくるか解らないし、まさか・・高等部の教職員室の前にある部室ならなおさらだ。

「ねえ~私・・午後に1時間だけ授業があるんだけど・・・一緒に帰らない?」
「いいけど・・神社からお迎えが・・・」
「大丈夫よ。紗江子がミサを連れてデパートに行ってくるそうよ。」
「なんで?」
「呆れたぁ~ミサの誕生日じゃない。」
「そうだっけ・・・あっ!忘れてた。」
「でしょう!そこで・・・紗江子があなたに頼まれたって事にして・・・デパートに連れて行ってもらっているの。」
「じゃあ・・あとでお金払わなきゃ・・・・」
「身体で返してもらうとか言ってたけど・・・それでね・・・夕方まで一緒にグルグル廻ってくるそうよ・・・」
「そいつは・・・助かったのか助からなかったのかよく解らないけど・・・」
「それに・・・私もお洋服用意しないといけないし・・・・」
「そうだね・・・・じゃあ・・・俺もパワーランチでも食べて・・・何時ごろになる?」
「そうね・・・授業が終わってからだから・・・3時に駅向こうのマックでいい?」
「うん。じゃあ・・・3時にマックで・・・」

僕と美希は濃厚なキスを交わして、美希は中等部の教職員室へ戻り、僕は静香目指して駆けだした。
多分・・・約束はしてなかったけど・・・みんなそこでパワーランチを喰っているはず・・だったのだから・・・


「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第8話 へ・・・続く・・・・








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