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「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第24話        [高1の冬・・・ちょっとえっちな話。]

はじめてお越しの方は・・・コチラ・・・からお読みください。途中から読まれても・・・ご理解いただけないと思います。
(コチラをクリックしていただければ・・・飛びますので・・)
また・・・画面左側のカテゴリーからもお入りいただけます・・・・

高1の秋編は・・・コチラ・・・からお読みください。

高1の冬編は・・・コチラ・・・からお読みください。

こっほん!

僕です。どうも・・・未来の僕はどうしようもない奴みたいです。まあ・・・自業自得と言われればそんなもんなのでしょう。まあ・・・“なるようにしかならん!お前の場合・・・”とお褒めとも突き放しともとれるありがたい言葉を、担任はじめ各先生方から頂いていますから・・・(これって・・・“匙を投げる”ってことなんでしょうか?)
おかげで僕たちもすっかり準備が出来ているのに・・・・「一体いつ幕が開くんだ?」という心境になってきていたところです。
あんまり・長く前説をしていると・・・悪たれ連の連中に袋だたきにあいそうなので、この辺で・・・
それでは・・・皆様。僕たちと一緒に時間旅行の旅に出ましょう・・・僕たちが一番輝き・そして僕たちが自由気ままに生きられた時代・・・昭和50年代へタ~イムスリップ・・・・

「サ・サプライズなゲスト・・・・」 4

美希との激しいバトルが終わり、汗だくだくになった僕がお風呂場で泳いでいた頃、まあ・・本当は投げ出していた石鹸に滑り・・・頭から浴槽にダイブすることになったのが正しい。
美希は全くしょうがないわねとばかりに首を横に振り、手早く入浴を済ませると化粧と着替えのためにお風呂から出て行き、今夜のためにドレスアップをしていた頃、鎮守の森への入り口の方から聞いたことのないクラクションの音が聞こえてきた。

「ん?誰だろう?まあ~いいか!社務所には札をぶら下げてあるし・・・それより・・・どうやってスナック楓まで行けばいいんだ?車全部・・・出払っているし・・・」

僕は着替えを済ませると、バスタオルで頭を拭きながら・・・居間に戻るとミミが待っていた。

「あれ?ミミだったの・・・今のクラクション?」
「うん[揺れるハート]車買ったんだぁ~今日。納車されたの・・・・」
「へぇ~よく・・そんなにお金があったね?」
「えへへ[揺れるハート]・・・親から借金したの・・・出世払い・・・」
「ああ・・・いわゆる“たかり”だよね・・・・」
「まあね[揺れるハート]就職内定のお祝に・・・出させた!」
「じゃあ・・明日。安全祈願してあげるよ・・・効き目があるかどうか・・よく解らないけど・・・」
「うん[揺れるハート]ありがとう。」
「玉串料は・・・」
「ええっ~お金取るのぉ[揺れるハート]~」
「いいや・・身体で払ってもらうことにして・・・“肉体労働”」
「うん[揺れるハート]じゃあ・・・先に少し前払いしておくね[揺れるハート]

ミミが僕に抱きついて来て、熱いキス。今日のミミの格好は普段とは違い、ちょっとお嬢様風に決めている。
まあ・・初対面はモロに“スケ番ミミ”だったし・・・ジャージ姿でうろついていたり・・・巫女姿だったり・・
普通のその辺の女子高生姿だったり・・・色々見てきたんだけどちょっと意外な感じがした・・・

「ねえ~ミミ・・そんな洋服持っていたんだ?」
「ううん。ミサさんがこれ着なさいって貸してくれたの[揺れるハート]・・・似合うかな?」
「う~ん。“馬子にも衣装”・・・だっけ?」
「怒るよ!」
「怒っているじゃん!」

そのとき居間の襖が開いて美希が入って来て、僕の腕を抓る。

「あのねえ~あなたは女心が解ってないわね。ねえ~ミミ!」
「は・・はい。」
「女心?・・16歳だからしょうがないじゃん。この歳でそこまで解っていたら、末恐ろしいでしょ?」
「そうね[揺れるハート]今でも・・末恐ろしいのに・・・・」
「すみませんねぇ~そんなのに引っ掛かったというか・・引っ掛けたのはどこの・・・・」
「もう[揺れるハート]それより・・ミミに可愛いとか言うのがジェントルマンでしょ?」
「そうだった・・・・ええとぉ~見違えた!良く似合うよ・・・これでいい?」
「最後のこれでいいは余計でしょう!」

僕の腕は今度ねじり上げられる。まあ、今でこそ僕たちの学園の中等部の教師をやっているけど、元々美希もスケ番。“チェーンの美希”と言ったらその辺で敵う男はいなかったと紗江子が言ってたっけ・・・

「セ・・・先輩。美希先輩。そろそろ・・行きませんと時間が・・・・」
「あら[揺れるハート]そうだったわね。行くわよ!」
「行くわよって・・・まだ・・・頭が・・・・」
「もう[揺れるハート]!ミミ・・ドライヤーとか持ってきてくれる?」
「はい・・・」
僕の頭を手早くドライヤーで乾かし、それなりのヘアースタイルにされ・・・もちろん。僕の意向は完全に無視され、美希好みの髪型にされた僕は、夜の部の衣装と共にミミの運転する“箱スカ”の後部座席に押し込まれ、
スナック楓に護送された。仲間たちはと言うと、軽トラの荷台めいめい・・“精一杯のおしゃれ”をしてスナック楓で荷台から降りているところだった。

「お~い!みんあぁ~」
「おっ!部長・・・な・・何なんだその頭!」
「しょうがねえじゃんか・・・専属の美容師さんに文句言ってくれ!副顧問の美希センセーに・・・」
「あらぁ[揺れるハート]みんな見違えたわねぇ~普段もそのくらいの格好で学校へ来てもいいんじゃない?」
「そ・・そうすっか・・・部長!悪りぃけど・・・俺ら文句言えねえよ・・・なあ!みんな?」
「おう!」

僕は普段・・ボサボサ頭にしているか・なんだけど・・・これじゃぁ・・・どこかのファッション誌にでてくるモデルみたいなヘアースタイルにされている。
店の前に集まったT女軍団も銘々精一杯のおしゃれをしている。僕は一瞬竹下通りか?と思ったくらいだ。
パーティーが始まる前に僕はやらなければならないことを思い出した。青○クンに一言言っておいたほうがいいと僕の本能が告げている。

「青!ちょっといいか?」
「なんだよぉ~」
「ちょと・・こっちへ来い!」
「面倒だから・・後でいいだろ!」

僕はみんなから離れた場所へ青○クンを連れて行き、“忠告”をしようとしたんだけど、まあ・・いいか!とばかりに僕も頷いた。まあ・・どうなろうとなるようにしかならない。“運命”もあるわけで・・・・
パーティーの準備をしてくれていたミサたちは入れ違いに帰ったらしい。僕たちとT女の女の子たち以外で残っているのは、カウンターを手伝う紗江子と僕以外のオオカミとオオカミなりたてのオオカミ諸君が、“暴走”しないように監督する役目の美希だけ・・・・

「おい!部長・・そろそろおっぱじめようや!」
「そうだな・・Y。じゃあ・・・やるか!レディース&オオカミ諸君!アーユーレディー?」
「イエース!」
「じゃあ・・・・あとはまあ・・いいか!適当にやってくれぇ~」

一斉にクラッカーが打ち鳴らされ、スナック楓はディスコに変身。ディスコミュージックがガンガン鳴らされる。
あっちこっちでオオカミたちの争奪戦が始まる。何せ女の子の方が数が多い。
ミミに尋ねたところ・・・希望者が殺到したらしい。まあ・・・僕はミミのお相手役だし、美希と紗江子の“睨み”もあったせいか引っ張りあいの対象にはならずに済んだ。

「ねえ~ミミ。誰が一番かな?」
「あなたでしょ[揺れるハート]?」
「俺?今・・・こうして蚊帳の外にいるけど?」
「だって、ヤクザの事務所に殴りこんだしね。それにあたし言っておいたもの[揺れるハート]・・・“あたしの男にちょっかい出すなって!”」
「なるほど・・・おや?佐々木が潰されかけているみたい。善戦しているのは・・・青か・・・」

この夜引っ張りだこだったのは青○クン。佐々木クンはソファーに押し倒してじゃなくて押し倒されているし、YやSは洋服を脱がされ掛けている。

「ねえ?美希・・・ヤバくない?」
「いいんじゃないの?みんなカップル出来るといいわね・・・・」
「うん。まあね。」
「どうせみんな・・・ロンリークリスマスを迎えたくないんでしょう?」
「まあね。メインデッィッシュがなければ・・・クリスマスにならないから・・・・」
「やっぱりね。そう言えば元服式ってなんだったの?」
「言えない!男の約束だもん。」
「男ね・・男の子じゃなくて・・・と言うことは、みんな“経験済み”?」
「そうなんじゃない・・・良く解らないことにしておく・・・でも、ここでこれ以上騒いじゃうと・・・」
「そうね。上手くはぐらかされた気もしないではないけど、そろそろ・・・ディスコ騒ぎは終わりにして、あなたのピアノ演奏にしましょうか?」
「了解!・・・」

ディスコタイムが終わり、みんな座席にとりあえず戻り、喉を潤すはずのカクテルは、オオカミたちのは、“原爆”が配られ、女の子たちにはノンアルコールのカクテルが配られた。
オオカミ諸君はご満悦のようだ。特に青○クンはもう・・・デレデレ状態。

「ねえ~美希ぃ~こんな状態・・・由香ちゃん1号が見たらどうなるかな?」
「そうねえ[揺れるハート]どうなるかしら?紗江子はどう思う?」
「由香ちゃん1号って・・誰なの?」
「ああ~あのね青○の婚約者なんだけど・・・」
「“血見るかも”ね。あたしの時は・・・旦那になる前だったけど・・半殺しにしたもん!」
「ヤバイよね・・・こんな時に・・・青に忠告した方がいいかな?」
「いいんじゃない?それより・・・ミミと一曲踊ってらっしゃい。」
「美希も紗江子も妬かない?」
「妬くわけないでしょ・・・ほら・・・ムーンライトセレナーデ掛けてあげるから・・・」
「ほら・・一緒に踊ってらっしゃい[揺れるハート]・・・みんなぁ~本日のベストカップルのソロチークが始まるわよ」「ちゃんと・・紳士らしく誘って!」
「うん。ミミ。一曲踊っていただけますか?」
「はい。喜んで[揺れるハート]・・・」

僕とミミがムーンライトセレナーデを踊っているとき・・・不意にお店のドアが開き・・・珍客が飛び込んできたのだ。
そのときまでは・・・このパーティーは成功だと思っていたんだけど・・・・・


「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第25話へ・・・続く
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