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「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第25話           [高1の冬・・・ちょっとえっちな話。]

はじめてお越しの方は・・・コチラ・・・からお読みください。途中から読まれても・・・ご理解いただけないと思います。
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高1の秋編は・・・コチラ・・・からお読みください。

高1の冬編は・・・コチラ・・・からお読みください。

「サ・サプライズなゲスト・・・・」 5

飛び込んで来た珍客が、担任のキー先生だったら、多分僕らはそのまま通知書を一枚もらってお終いだったはず。何の通知書かと言うと・・・今度は“停学処分”ではなく”退学処分”の通知書。
まあ・・そうなれば美希も解雇通知を受け取っていたかもしれないし、兄さんこと学年主任だって同じ様なことになっていただろう。
だが、ここスナック楓は地元のヤーサンさえ避けて通る場所。呼ばれたタクシー会社だって暇な癖に“じゃんけん大会”が始まるような・・・まあ・・本物の地獄よりはマシかもしれないけど、別名“魔女の巣窟”と言いたいけど、
スナック”地獄”と言われている場所だ。
まあ・・ここへ飛び込んでくる“馬鹿”は、男の中ではいない。逆に変質者に追い回された女性が逃げ込んで、その身が無事だったという逸話さえ存在するような場所が・・ここスナック楓なのだ。

「え・・英ちゃん!英ちゃんいる?」

飛び込んで来た“珍客”は由香ちゃん1号だった。先日、信州に帰ったばかりのはずだったのだが・・・
ちょうどその時、“我が世の春”が来たとばかりに、T女のお姉さま方に囲まれ鼻の下を、”でっろ~ん”と伸ばし切って、例え、一夜限りになってしあうであるかもしれない人生最大の”モテ期”を、謳歌していたエロ坊主の弟子である青○クンの姿がそこにあったのだが、幸い薄暗い店内の死角に座っていたのが唯一の救いであった。

「えっ・・ええ~ゆ・・由香ちゃん1号が・・・な・・なんでここにいるわけ?し・・信州に帰ったんじゃぁ~」
「うん!でも・・優子さんが一度遊びにいらっしゃいって誘ってくれて明日来る予定だったんだけど授業を抜け出して特急に飛び乗っちゃったぁ~・・・」
「そ・・そう・・・ところでだ・・誰がここへ?」
「うん。神社に電話したらミサさんが出て・・・ここへ連れて来てくれたの・・・」
「ミサかぁ~・・・・・」
「私・・栄ちゃんに会いたいんだけど・・」

僕を押しのけて通ろうとする由香ちゃん1号。まあ、ミミが一応、ブロックしてくれているんだけど・・・

「う・・うん・・・何て言うか・・そのぉ~」
「まさか!また・・栄ちゃんを袋叩きにしたんじゃぁ~」
「そ・・そんなことはしてないけどね・・・まいったぁ~み・・美希ぃ~ど・・どおしよう・・・」

美希は「心得た!任せなさい!」とばかりにコクンと頷くと席を立ちあがり、由香ちゃん1号の腕を掴んでカウンターの席に着かせた。

「ねえ~由香ちゃん。あなたも女の子よねえ~」
「はい。そうですけど・・・」
「じゃあ~聞くけど全然女の子にもてない男の子を彼氏にするのと、女の子たちからキャーキャー言われている男の子を彼氏にするのとどっちがいいかしら?あたしだったら・・その辺のより女の子にもてているのを彼氏にしたほうがいいと思うけどね
「わ・・わたしは・・・栄ちゃんがいいんです。」
「そうよね~そうじゃなきゃ婚約はしないわよね。いいわ。部長!そこを退いて由香ちゃんを青○クンのところへ連れて行ってあげて・・・」
「いいのかな?」
「いいの!多少のことは・・・」
「あのねぇ~由香ちゃん。あの柱の陰で・・・馬鹿騒ぎしているから・・・そこにいるからね・・・青」

紗江子と美希それにミミは表へでてゆき、”来るべき危惧”に備える。僕は”原爆カクテル”を一気に飲み干し、カウンターに両肘をつき、耳を完全に塞ぎこむようにして頭を抱え、聞こえてくるはずの怒声に備えた。
ほぼ完全に耳を塞いだ状態がどれだけ過ぎたのか解らない。
啼きながら表へ飛び出してゆく由香ちゃん1号。そして・・茫然と頬を抑え立ちつくす青○クン。
だ・か・ら・・・僕は忠告をしようとしたんだけど、聞く耳を持たなかった青○クンが悪い。
せっかく盛り上がっていたパーティーも座がしらけてしまう。僕の廻りにはぞくぞくと集まってくるオオカミたち。

「青・・・お前このままでいいのか?」
「いいわけねえだろう・・・」
「だよな?普通・・・追いかけていくもんじゃねえか?半殺しくらい覚悟してな・・・」
「部長!てめぇ~知ってたな?」
「だから・・忠告しようとしたのに耳を貸さなかっただろうが・・・」
「おい!二人とも・・その辺にしておいて・・・とりあえず・・青○お前行って来い!」
「ああ・・・」

青○クンは店を飛び出してゆき、僕たちは善後策を協議を始めた。
まあ・・・元々は僕が九尾の女狐の力を借りたのが間違いだったのか?いや・・違う。九尾の女狐は僕に約束している。”ハッピーエンド”で終わるはずだ。僕の脳みそはフル回転で廻り始めた。スナック楓だって、あと30分しか使えない。どうすれば・・いい?そうだ・・・
僕は仲間たちを呼び集めると・・・相談を振った。

「多分・・美希と紗江子それにミサもいるしミミもいる。由香ちゃん1号と青○が仲直りをしてくれればいいけど・・」
「そうじゃなかったら?」 やはり場の空気の読めないYがほざく。
「そうでなきゃ・・・強制実行しかあるまい諸君・・あれだろ!やっぱ・・・」
「だよなあ~さすがだな・・・部長。」

僕たちはどうせ連れ戻される由香ちゃん1号と青○くんをセットにして縛り上げることにしたのだ。

「でさぁ~そのあと・・どうするわけ?」
「うん。俺がラブサウンズをピアノで弾くからそれに合わせてチークタイム。」
「俺らも参加していいわけ?」
「何だ・・お前らメインディッシュ見つかったのか?」
「もちろん!」
「白○もか?」
「ああ・・・」
「由香ちゃん2号はどうなる?」
「うん。そこを突っ込まれると・・・」
「でもよぉ~・・・節操のないお前には言われたくないよな・・・」
「俺はいいんだよ・・・レンタルしてるのは、優子なんだから。それより・・目の前の問題から片付けよう」
「そういえば・・そうだよな。」
「じゃあ・・・問題は・・・」
「そうだな・・・白○お前・・バレんなよ!バレたら・・合宿する場所なくなるんだからな!」
「了解!」

つまり・・・既に全開のヤーサン襲撃時に各自メインディッシュ候補は目星を付けていたのだ。まあ・・白○クンもヤリタイ盛り。でも相手は小学生じゃ洒落にもなんにもならない。まあ・・僕たちだけが口裏を合わせれば済むはず。まあ・・・そっちは白○クンに任せておくとして・・・・
みんなが解せないのは、“今回だけ何故?青○クンのまわりに一杯女の子が群がったのか?」と言うことだ。
その真相を確かめておかなければ、ニッチもサッチも行かなくなる恐れがある。

「お前ら・・悪いけどあの二人を引き摺りこんできてくれるか?」
「了解!」

僕はその間に“何故、青○がこんないい思いをしたのか?」謎を解かねばならなかった。

「ねえ~青のことなんだけど・・・」
「ちょっとやりすぎたかなぁ~先輩方には逆らえないし・・・」
「じゃあ~みんなグル?もしかして・・あいつら全員のお相手も?」
「さあ~あたしらは、優子先輩から青○の彼女が来るから・・・強力してって頼まれたわけで・・・」
「やっぱり・・・首謀者はOG連だな・・・おかしいと思ったんだよね。じゃあ・・もうちょっと“演技”続けてくれる?ハッピーエンドにしないといけないんでさ・・・」
「いいよ!先輩方からも言われているし・・・・」
「うん。“借りとく”からね・・・」

まあ、はっきり言って僕以外のオオカミたちが“クリスマスのメインディッシュ”にありつけるかどうかは、僕の関係のない所でやってもらう事にして・・・とにかく・・“ハッピーエンド”の結末にしておかないと、僕たちの“元服式”を取り行ってくれた由香ちゃん1号パパに、顔向けが出来なくなる。
まあ・・散々信州にある小さな村で、僕たちは“大騒動”を起こしたわけだし、僕なんか優子との結婚式もやってもらったり、ついでに言わせてもらえば、龍神様祭りでは、神主役をやっている。それに・・ここの村からは、多額なお祝金やら玉串料やら・・奉納のお酒まで大量に頂いているわけで・・・・

「ほらぁ~青○さっさと入れ!由香ちゃん1号も・・・・」 佐々木クンの声が聞こえ、ドアが勢いよく開いた。
まだ・・・由香ちゃん1号と青マルくんは仲直りをしていないらしい。

「おい!面倒だからサンドしちゃえ!」 僕の声に・・・
「おう!」 反応するオオカミたち。

瞬く間に、青○クンと由香ちゃん1号は、“抱きあっているような格好”にされ、ロープでグルグル巻きに縛り上げられていく。

「なあ~このまま側に投げ込むか?それとも・・・30分の踊りながら仲直りするかどっちがいい?」
「面倒だけど・・・穴掘って埋めちゃうか?」
「それもいいな・・大岩。お前の時はそうしてやるからな・・・さて・・選択権は由香ちゃんだなやっぱ・・・」
「川に投げ込まれるのは・・嫌。仲直りできるか解らないし・・・・」
「しょうがねえなあ~いつものスペシャルを青○クンにまた味わってもらうか?」
「いいねえ~血祭りにするか・・・ここなら埋めるところもあるし・・・」
「て・・てめえら・・・・」
「何?青には聞いてないけど?そんなにやられたい?大人しく踊った方が身のためだと思うけどなぁ~」
「そうね。由香ちゃん・・仲直りしたいんでしょう?それにはダンスが一番よ!」
「さすが・・・我らの美希センセーだわ。年の功って奴かな・・・」
「馬鹿!赤沼・・・やめておけ・・レディース軍団相手に勝てるわけねえだろ・・・」
「うふふ[揺れるハート]赤沼クンにもお仕置き必要かな?」
「み・・美希ここは・・ひとつ!こんな馬鹿でも俺の仲間なんだから・・・」
「いいわ[揺れるハート]許してあげるわ。それより・・由香ちゃんどうする?」

由香ちゃん1号はしばし考え込んでいるようすだったので、僕はレディース軍団に合図を送った。もちろん・・・全てはハッピーエンドになるための演技なのだが・・

「青○ク~ン[揺れるハート]そんな煮え切らない奴、放り出してさぁ~あたしたちと遊ぼうよ!」
「おお!まだ・・ミテモテだなぁ~青!やっぱ・・スペシャルを味わってもらわないといけないかなぁ~余興に・・」
「や・・・止めてくれ!た・・頼むから」
「わたし・・・やってみます。で・・でもぉ・・・こんな態勢じゃ・・・」
「おっ!忘れてたわ!お前に頼まれてたやつ・・あったっけ・・・」

僕はパーティーグッズを頼んだ覚えはあるけど・・佐々木クンが取りだしてきたのは手錠が二つ。
お互いの腰に手を廻させて縛ってあるそれぞれの両手に手錠をはめる。つまり・・どうやってもカギを開けない限り二人は離れることが出来ない。

「なあ~俺そんなの頼んだ覚えは・・・」
「ああ・・そうだったっけ?そうだ・・これ優子さんに頼まれてたやつだった・・・」
「優子に?」
「うん。お前が・・おイタしないようにするんだってさ・・・・」
「どこで買ってきたそんなもん。」
「ウチ・・大人のおもちゃ屋もやってるんだよ・・・親父の趣味で・・・」
「なるほど・・な」

ホールの中央に引き摺りだされた青○クンと由香ちゃん1号。そして僕はピアノの前に座った。
この二人がどんなハッピーエンドを迎えるのか?そのときの僕はまだ知らなかったけど、九尾の女狐の言う事を信じようと決めていたのだ。


「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第26話へ・・・続く・・・・ 
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