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「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第27話             [高1の冬・・・ちょっとえっちな話。]

はじめてお越しの方は・・・コチラ・・・からお読みください。途中から読まれても・・・ご理解いただけないと思います。
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高1の秋編は・・・コチラ・・・からお読みください。

高1の冬編は・・・コチラ・・・からお読みください。

「監禁された・・・僕」 2

お風呂でしっかり洗われた僕。本当は居間へ行きたいのだけれど・・・“レディース軍団”の宴会中。
つまり・・そんな所へ“のこのこ出かけ”ては、身ぐるみを剥がされる危険がありそうなので、優子が用意しておいてくれたパジャマにガウンを羽織り、“そぉ~っと”居間の前を忍び足で抜け、台所へ向かう。
何せ、満足な夕食も摂らずに、パティーから本営業へと“フル”の状態で働かされ、お夜食もなしでは、さっきからグウグウと鳴いている“腹の虫”がきっと僕を眠りにはつかせてくれないと思ったからだ。
冷蔵庫の中を“ガサゴソ”と漁っていると、台所の電気がいきなり点り、ミミガ入ってきたのだ。

「何やっているの?」
「うん・・腹が空いちゃって・・何かあるかと思って・・・」

僕の手には、生卵が握られていたのを見たミミ。

「それ・・生だけど・・・」
「だって・・めぼしいものないじゃん。しょうがないから・・・“生”飲み込んで寝ようかと・・・・」
「“あっち”には色々あるけど来ない?」
「居間でしょ?何か身の危険を感じるから遠慮しておく。」
「駄目!優子さんが呼んでいるんだ。お夜食も用意してあるし・・」
「優子が?」
「うん!」

僕がさっきお風呂場へ入ると、僕をしっかりと洗いあげると、ミサになにやら耳打ちをして、出て行ってしまった優子。そして僕がお風呂で泳いでいるうちにミサもさっさと身体を洗うと上がってしまったのだ。

「呼ぶまであがっちゃ駄目だからね[揺れるハート]

ミサにそう言われた僕は・・上がるわけにはいかない。しょうがないので、デッキブラシでお風呂場をゴシゴシと洗い、火照った身体を冷ますのに、“神泉”を浴びたのだ。
頃合いを見計らったように・・ミサが呼びにきて、僕の身体を手早く拭きあげるとささと居間の方へ行ってしまっていたのだった。

「どうしようかな~」
「あなたの好きな厚焼き玉子も優子さんが作っておいてあるけど・・・オニギリもあるし・・」
「う~ん。困った。」
「別に困ることないじゃない。そうだ・・関戸のおばさんが、持ってきてくれた“うなぎの蒲焼”もあるよ!由香ちゃんのお土産の野沢菜とか・・・」

僕の頭の中では、理性の僕が“危険”を勧告している。僕の本能は、何よりも②欲求を満たすべき”と反論している。そして・・・・

「あたし・・手荒いマネしたくないんだ。あなたにはね!でも・・連れてこ~い!って大先輩も叫んでるし・・・」
「大先輩って・・紗江子と美希でしょ?一体、ミミ・・・何飲ませたの?」
「ええとぉ~関戸のおばちゃんが、“美容と健康にいいし・・”って持ってきてくれた薬草酒をベースに・・・」
「ねえ~もしかして・・“原爆”?」
「ううん。あれを改良した奴・・・“試しに飲んでみてあげるって言うからさぁ~」
「あちゃぁ~あの二人に・・・ますます“行きたくなくなった”んだけど・・・」
「ねえ[揺れるハート]お願い!」

いつの間にか僕の腕は、洋服の上からもはっきりと“ノーブラ”状態のミミの胸に抱きかかえられていた。
僕の中では“理性”の僕が、本能の僕に粉々に砕け散るほどのダメージを受け、ガラガラと音を立てて崩れて言った瞬間だった。

「解ったよ・・・行けばいいんだろ・・・」

僕はそのまましっかりと腕を“ホールド状態”にされ、まるで囚人が監獄へ護送されるように“居間”へ連行されてゆく。
確かに居間のテーブルには、由香ちゃん1号がお土産に持ってきてくれた“野沢菜”の漬物。それにうなぎの蒲焼も優子の厚焼き玉子もオニギリもその他モロモロのおつまみと言うのかオカズが並んでいる。

「ね?言った通りでしょう[揺れるハート]
「うん・本当だ・・・あれ?」

居間に居たのは美希とミサだけだった。そして居間の向こうつまり客間からは・・・ドタバタと音が大きな音を立てているテレビの音量にまぎれてきこえているんだけど、僕の本能は“ほろ酔い”気分の胸元を大きく開けた美希とミサの“美乳の競演”に目を奪われ、触覚はミミの大きなおっぱいに完全に塞がれ、嗅覚は居間のテーブルに並べられた様々な料理の美味しそうな匂いに奪われていた。僕は3人の“色っぽい魔女”の魅力に"間近に迫った”身の危険を感じることは出来なかった。まるで・・・さっきの青〇クンいや・・それ以上に"この世の春”と言う罠にどっぽり落ちていったのだ。

「はい。今日はご苦労様ぁ~ビールでいいよね[揺れるハート]
「うん。ありがとう・・美希」

僕は手を伸ばしグラスを取ろうとした。したんだけど・・ミサが僕の手をしっかり抱え込み、」取らせようとしない。
ミミが僕の代わりにグラスを取り上げ、ビールを飲ませてくれた。箸も持たずに、僕はまるで"どこかの大名”のようにお大尽さま扱いを受けていたのだ。左の腕は美希の胸に右の腕はミサの胸に抱かれ、僕の背中はミミの胸を押し付けられ・・・これで"いい気分”にならない奴がいれば顔を拝んでみたいものだ。

散々飲み食いをした僕は、お腹がクチクチになり、まあお酒による酔いもあったけど、眠くなってトロ~ンとしてきた。

「ねえ~優子は?俺・・・もう眠い。」
「あのねえ~"食べて寝ちゃぁ~牛”になっちゃうでしょ?ちょっと軽くでも運動しないとね[揺れるハート]
「うん。そうだなぁ~」

僕は"運動”と言われて、あっち方面を想像したのだ。だれだって・・・この流れではそう思うだろう。

「優子ぉ~"運動する”そうよ。」
「えっ!優子はここに・・いないじゃん!」
「居るわよぉ~・・・お隣のお布団の上!」
「えっ?」

優子は何故か紗江子と由香ちゃん1号と布団の上に居た。僕の思考回路は、”疲れ”と”アルコール”それに満腹中枢により、その回路の殆どが"思考停止”していたのだ。まあ・・後は性欲だけ満たされれば、僕の本能は全てにおいて満たされるはずだったのだが・・・・

「三人で何してんのさぁ~」
「ちょっと護身術を教えていたの・・・」
「護身術って・・・」
「いいじゃない。あなたちょっと実験台になってあげてくれないかな?」
「えっ?」
「いいでしょう?」
「いいけど・・・何やればいいの?」
「うん。由香ちゃんを"襲って欲しい”んだけど・・」
「いいの?本気でやっちゃうよ?」
「いいよ!」

後で聞いたんだけど、由香ちゃんは高校までバス通学。そのバスで痴漢が出るらしい。それで合気道の有段者である優子と心得のある紗江子が2人がかりで、"にわか仕込み”をしたのだ。
僕は散々由香ちゃんの合気道の相手をさせられ・・・・完全にグロッキー状態になった。
何せ・・こっりが本気を出せば、"返し技”で投げ飛ばされたり、腕を折られかけたり・・散々な目にあった。
多分・・青〇クンが由香ちゃん1号に乱暴狼藉を働こうとしたら・・・きっと青〇クンは酷い目にあうかもしれない。
それに・・・バスの痴漢も腕の一本も折られるかもしれない。それだけ・・僕は散々な目に遭ったのだ。そのくらい役立ってもらわなければ・・・僕の"献身的な努力”は無駄になってしまう。

やっと"解放”され、僕は離れに向かった。僕の脳みその中では、ガラガラに崩れ果てたはずの理性の僕が蘇り、本能だけの僕を諭している。

「だから・・危険だとあれほど言ったじゃん。」
「だけどよぉ~」

離れに向かいヨロヨロ歩く僕。あわてて追いかけてきて、僕を支えようとする優子の手を僕は振り解いた。

「もう!放っておいてくれない・・・・冗談じゃないよ!まったく・・・」
「ごめんね。でも・・・あんたはシラフだったら・・・手加減するでしょ?」
「当たり前でしょ・・・仲間の彼女じないか・・・」
「でしょう?でも・・その易しさが命取りになっちゃうの・・・」
「どういう意味?」
「あのね。痴漢なら手を捻り上げるくらいでもいいけど・・もし・・身に危険が襲ったら、やられちゃう恐れがあるでしょう?」
「まあね・・青もいつもそばに居るわけいかないしね・・・」
「それで・・・あなたの理性を潰して・・・犯人役やってもらったの・・ゴメンね。」
「まあ・・いいけど・・そういう時は今度からちゃんと前もって言っておいて・・・」
「うん[揺れるハート]。それで許してくれる?」
「それは・・別問題だな・・やっぱ・・・」
「やっぱり・・・・」 ちょっと落ち込む優子。
「うん。“今夜のサービス”で考えることにする!・・・・」

僕は自分が“サービスする立場”だった事を忘れていた。だって・・断然的に言っても僕の方が体力を消耗する。
つまり・・僕の“運動量”が多い事を忘れていたのだ。

「解ったわ[揺れるハート]。もうちょっとお酒召し上がる?例の・・・」
「あれ!まだ・・あるわけ?」
「うん。おばちゃんが・・どんどん作って持ってくるから・・・」
「一体・・いつまで・・・」
「赤ちゃんが出来るまでじゃない?」
「もしかして・・・過疎化対策かな?村ぐるみの・・・」
「そうかもしれないわね。」
「今夜あたり“コウノトリ”さんが飛んでこないかな?そうなれば・・・あの不味いお酒飲まなくて済むんだけど」
「ウフッ[揺れるハート]じゃあ~頑張ってもらわないとね[揺れるハート]・・・・」
「頑張る?って何をさぁ~」
「馬鹿ぁ~知らない[揺れるハート]

鎮守の森に、この夜コウノトリがやってくることがなかった。いや・・やってきたのかもしれないけど・・
オオカミカップルの遠吠えに恐れをなして逃げたのか?それとも・・・口に咥えたカゴの中身をどこかに忘れてきちゃったのかもしれない。
おばちゃんに貰ったお薬を3粒。それに強壮酒を無理やり飲んで・・・朝までに4回も頑張ったのに・・・
わ~ん!


「僕たちの・・・鬼クマ退治」 第28話へ・・・続く・・・



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